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●現状の問題点 |
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健康志向の高まりから,気軽にサプリメントを試みる人が増えている。若者の間ではファッション化している。一般に,サプリメントの多くは“健康食品”,“栄養補助食品”として販売されている。体によいというイメージが先行して,しばしば薬の感覚で試す人がいるが,サプリメントというからにはあくまでも食品の一つで,治療を目的とした医薬品ではない。医療の専門家でない販売者に強く勧められるままにキノコ類を摂取して,癌などの重篤な疾患の治療の機会を逃してしまった不幸な患者が後を絶たない。さらに,用量や組み合わせが不適切で,肝臓を始め内臓に副作用の出るケースが多くなっている。外国では肝炎ウイルスや飲酒の背景のない肝疾患の場合,サプリメントによる可能性が高いとして,問診項目にサプリメント摂取の有無が加えられる様になっている。
サプリメントは薬局方の規制外のため,用量,用法,不純物,農薬,規格,毒性成分の混入のコントロールが充分されていない。最近では,体重減量目的の中国製サプリメントで肝障害や死者が発生したことは記憶に新しい。平成14年,中国製ダイエット用健康食品による被害の事例は671人で,うち死者は3人であった。中国製ダイエット用健康食品に係る肝障害の発生は,食品に違法に添加されたN-ニトロソフェンフルラミンが原因物質であるとされた。これは,許可されていない合成薬の人為的混入のためであった。台湾では,各大学附属病院の薬剤部がサプリメントの相談室を設け,場合によっては内容の分析を行なっている。大半が中国製サプリメントであるが,結果は規格外の生薬の混入から始まって,重金属,禁止されているステロイド,インドメタシン等の合成薬,性ホルモンなどの混入が発見されている。今やサプリメントへの相談と指導は,台湾では薬剤部の業務の一つと位置付けられている。
これらの食品を取り扱う者,栄養指導を行なう栄養士,薬剤師などは正しい情報を入手し,その有効性と安全性,さらに医薬品との相互作用などについて十分に理解し,消費者の安全性の確保する責務がある。同時に国側も消費者,国民の健康を守る観点からサプリメント行政をもう少しきめ細かく行なう必要がある。2003年度からは過度な宣伝は規制の対象となった(健康増進法) |
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